御玉串料の読み方や使い方について、「何となく知っているけれど、正式には自信がない」と感じていませんか。
神社での参拝や祈祷など、御玉串料が必要な場面に直面した際、正しいマナーを知らずに戸惑う方も多いものです。
本記事では、御玉串料の読み方とその意味はもちろん、初穂料との違いや金額相場、包み方や渡し方のマナーまで、知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
御玉串料についての疑問や不安を解消し、自信を持って正しい作法を身につけたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
御玉串料の読み方と意味

御玉串料は、神社でのお参りや特別な儀式の際に使われる言葉です。
その名称や意味を正しく知ることで、マナーを守った振る舞いができます。
御玉串料の正しい読み方
御玉串料の正しい読み方は「おたまぐしりょう」です。
「御(お)」は「尊敬や丁寧さ」を表す接頭語です。
「玉串(たまぐし)」は、神道の儀式で使われる榊の枝を指します。
「料(りょう)」は「料金」や「費用」の意味として使われています。
この三つが合わさって「おたまぐしりょう」と読みます。
漢字 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
御 | お | 丁寧語 |
玉串 | たまぐし | 神事で使う榊の枝 |
料 | りょう | 費用・料金 |
御玉串料の由来とその意味
御玉串料の由来は、神道において神様に捧げる玉串(榊の枝)が始まりです。
古くは参拝者が玉串そのものを奉納していましたが、時代の変化と共に実際の玉串の代わりとして金銭を納めるようになりました。
これが「御玉串料」と呼ばれるようになったのです。
主な意味は、神様への感謝や祈りの気持ちを込めて捧げるお金、という点にあります。
- 神社での初詣や七五三など、一般参拝の際
- 厄払い・お祓いなど儀式をお願いする際
- 結婚式や地鎮祭など人生儀礼の際
このように、御玉串料は神事や儀式の中で大切な意味を持っています。
御玉串料が使用される場面とは
御玉串料は、さまざまな神社の行事や人生の節目となる行事で使われます。
代表的な場面には次のようなものがあります。
- 初穂祭や例祭など、神社での特別な祭事
- 結婚式や七五三、お宮参りなどの人生儀礼
- 地鎮祭や上棟式など家屋に関する行事
- 厄払い、交通安全祈願などのお祓い
また、個人だけでなく会社や団体として神事に参加する場合も、御玉串料が用意されます。
御玉串料は神様に敬意を表すための大切な慣習として、日本文化の中に根付いています。
御玉串料と初穂料の違い

御玉串料と初穂料は、神社に参拝した際や儀式に参加する際に納める金銭ですが、用途や意味に違いがあります。
それぞれの言葉を正しく理解し、適切に使い分けることが大切です。
初穂料とは何か
初穂料とは、神社でご祈祷やお祓いなどの神事をお願いする際に納めるお金のことです。
もともとは、その年に初めて収穫されたお米や作物を神様に奉納する「初穂」が由来です。
現代では、お金で納めるケースが大半となっています。
七五三や厄除け、安産祈願などの行事で、ご祈祷を依頼する際によく使われる言葉です。
以下のような場面で「初穂料」として納めることが一般的です。
- 七五三
- お宮参り
- 厄払い
- 安産祈願
御玉串料と初穂料の使い分け
御玉串料は、神道の儀式における「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の際に納める金銭です。
玉串奉奠とは、榊などの枝に紙垂(しで)をつけた玉串を神前に奉げる神事を指します。
主に葬儀や通夜、お祓いなど弔事で使われるケースが多いです。
一方、初穂料は慶事や祈願など晴れやかな場面でのご祈祷料として使うのが一般的です。
下記の表で違いを比較できます。
項目 | 御玉串料 | 初穂料 |
---|---|---|
意味 | 玉串奉奠の際に納める金銭 | ご祈祷・お祓い料(初物の奉納) |
使用場面 | 葬儀、通夜、お祓い(弔事中心) | 七五三、安産祈願、厄払い(慶事中心) |
表書きの例 | 御玉串料 | 初穂料 |
神社や地域によって使い方が異なる場合もあるため、不安な場合は事前に神社へ確認するのがおすすめです。
御玉串料の金額相場と選び方

御玉串料は、神社や神式の葬儀・祭礼で奉納される金銭のことです。
一般的には故人や行事、地域によって金額や作法が異なることもあります。
ここでは御玉串料の金額相場や選び方、のし袋の選び方について紹介します。
御玉串料の一般的な金額相場
御玉串料の金額は、参加する儀式の種類や関係性によって幅があります。
例えば、神式の葬儀や通夜で遺族に渡す場合、一般的な相場は3,000円から1万円程度です。
友人や知人の場合は5,000円前後、親族や親しい関係であれば1万円以上包むこともあります。
地域や宗派によっても差があるため、事前によく確認することが大切です。
関係性 | 金額の目安 |
---|---|
友人・知人 | 3,000〜5,000円 |
親族 | 5,000〜10,000円 |
特に親しい親族 | 10,000円以上 |
御玉串料の金額が変わる要因
御玉串料の金額はさまざまな要素で変わります。
- 祭事の種類(葬儀、初宮参り、地鎮祭など)
- 包む人と受け取る人との関係性
- 地域ごとの慣習や神社ごとの決まり
- 年代や世代による価値観の違い
- 相手家族の意向や状況
このような点を考慮しながら金額を決めることが大切です。
適切なのし袋の選び方
御玉串料を包む際には、礼儀やマナーを守ったのし袋選びも重要です。
神式では一般的に白無地か水引がついたものを選ぶのが基本です。
黒白や双銀の水引が用いられることが多く、表書きには「御玉串料」と楷書で書きましょう。
地域によっては水引の色や表書きのスタイルに違いが出る場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
御玉串料の包み方と渡し方のマナー

御玉串料は、神道の儀式の際に神社や神前に奉納する際に包み方や渡し方のマナーが大切です。
丁寧な気持ちを表すためにも、正しい作法を知っておくと安心です。
ここでは、のし袋の包み方や表書きの書き方、渡し方までマナーのポイントを解説します。
のし袋の正しい包み方
御玉串料は必ず市販されている白い奉書紙や、弔事用ののし袋(白無地または双銀結び切り)に包みます。
水引は基本的に白黒か銀一色、もしくは白白の結び切りを使用します。
お札は新札ではなく、使い古しのものや折り目をつけた状態のお札を用意するとよいでしょう。
お札の入れ方としては、肖像画が裏向き(袋の裏側)になるように包みます。
包み終えたら、のし袋の表面がきちんと整っているか確認し、汚れやしわがないか注意が必要です。
- 白黒または銀の水引
- 新札ではなく使用済みのお札
- お札の肖像画が袋の裏面側
御玉串料の表書きの書き方
のし袋の表書きは、中央上部に「御玉串料」と毛筆または筆ペンで楷書体で書くのが正式です。
表書きの下に、差し出し人の苗字またはフルネームを書きます。
苗字と名前を書くときは、表書きよりもやや小さめの字で正確に記入しましょう。
複数名や団体で渡す場合は、連名もしくは代表者名+外一同と記載します。
【表書き】 | 【名前の書き方】 |
---|---|
御玉串料 | 山田 太郎 |
御玉串料 | 代表者名+外一同 |
ボールペンやサインペンは避け、毛筆や筆ペンを使うことが良い印象につながります。
御玉串料を渡す際のマナーと注意点
御玉串料を神社や神主にお渡しする際は、親しみやすい服装と落ち着いた態度が大切です。
のし袋はふくさ(紫やグレーなどの弔事用)があれば、それに包んで持参します。
受付や担当者に「御玉串料でございます」と添えて、ふくさから出して両手で丁寧に渡しましょう。
受付台や机の上に直接置くのはマナー違反なので、必ず手渡しするのが基本です。
- ふくさで包み、会場で広げて出す
- 両手でのし袋を持ち、相手側に向きを合わせて渡す
- 言葉を添えてお渡しする(例:「御玉串料でございます」)
感謝やお悔やみの気持ちをきちんと表す言葉遣いと姿勢も大切にしましょう。
金額について質問された際は、控えめな態度で伝えるか、金額表記の別紙を同封しておくと丁寧です。
神社での御玉串料の役割と渡し方

神社での祈祷やお祓い、各種の神事に参列する際には「御玉串料(おたまぐしりょう)」を納める習慣があります。
御玉串料は、神様への奉納物である「玉串」に代えて納めるお金のことで、祈願や感謝の気持ちを表す大切な役割を持っています。
初詣だけでなく、お宮参りや七五三、厄除け、地鎮祭など、人生のさまざまな節目で神社を訪れる際に必要となることが多いです。
正しいマナーで御玉串料を納めることで、より丁寧に気持ちを伝えることができます。
神社での祈祷と御玉串料の関係
神社で祈祷を受ける時や特別な参拝をする場合、御玉串料を用意するのが一般的です。
この御玉串料は、玉串奉奠(たまぐしほうてん)という儀式の代わりに、ご祭神への感謝やお願い事の気持ちを金銭で表すものです。
具体的には、神社職員の方へ直接手渡すか、専用の受付で納めるスタイルが多いです。
以下のようなケースで御玉串料を用意する必要があります。
- 厄払い・厄除けの祈願
- お宮参りや七五三などのお祝い事
- 交通安全や合格祈願
- 地鎮祭や新車祓いなどの特別なお祓い
神社によっては「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれる場合もありますが、意味や役割はほぼ同じです。
シーン | 呼び名 | 意味 |
---|---|---|
一般的な祈祷 | 御玉串料 | 玉串に代わる奉納金 |
季節の行事 | 初穂料 | 農作物の初物に由来 |
御玉串料の渡し方とそのタイミング
御玉串料は、白い封筒または「のし袋」に入れて用意するのがマナーです。
のし袋の表には「御玉串料」と毛筆または筆ペンで書き、下段に自分の名前を記入します。
神社に到着したら、まず受付や社務所にて御玉串料を渡します。
職員の方に「本日、祈祷をお願いした○○です」と名乗り、両手で丁寧にお渡ししましょう。
タイミングとしては祈祷の申し込み時が一般的です。
もし、受付がない場合は、神職の方や巫女さんの案内に従いましょう。
以下に御玉串料の渡し方の基本的な流れをまとめます。
- 御玉串料(のし袋入り)を準備する
- 受付や社務所で祈祷を申し込む
- 自分の名前と目的を伝える
- 両手で丁寧に御玉串料を渡す
以上のマナーを守ることで、神社の神聖な雰囲気を壊すことなく、心を込めて祈願することができます。
御玉串料の読み方に関する総括

御玉串料の読み方について理解できたことで、今後神社関連の行事や儀式に参加する際にも自信を持って対応できるでしょう。
正しい読み方を知ることで、マナーや相手への礼儀を守ることにもつながります。
日常生活ではあまり耳にしない言葉かもしれませんが、知っておくことでいざという時に慌てずにすみます。
これまでご紹介した内容を参考に、御玉串料の使い方やマナーも意識していきましょう。
小さな知識の積み重ねが、大人としての立ち居振る舞いを支えてくれます。