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家族葬を10人で行う費用は?ブログやTwitterも調査

家族葬を10人で行う費用 葬儀

終活の定着やコロナの影響もあり、葬儀の新しい形式として全国的に認知が広がっている家族葬。

参列者が少なく、葬儀費用が一般葬に比べて安いイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。

お葬式を安く済ませたい場合、家族葬を10人で行えば費用が抑えられるのでは、と思うかもしれません。

しかし、実際に家族葬を行った人のブログやTwitterを見てみると、必ずしもそうとはいえないと分かります。

知識を持たずに家族葬を行って後悔しないために、家族葬を10人で行う費用について解説します。

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家族葬を10人で行う費用

家族葬を10人で行う費用

家族葬を10人で行った場合の費用相場は、40~150万円ほどです。

一般葬の参列者は50~100人で費用相場は100~200万円なので、家族葬の費用が思ったよりも安くないと感じた人は多いのではないでしょうか。

そもそも家族葬は、参列人数が少ないだけで内容は一般葬と同じです。

家族葬は小規模の一般葬と言い替えられ、葬儀自体に大差がありません。基準のプランをそのまま行うか、それとも希望のオプションを複数付けるのかによって合計金額に大きな差が生じます。

家族葬を10人で行っても様々なオプションを追加すれば、相場を超える費用がかかる可能性があり、反対に50人が参列しても想定内で収まることもあります。

家族葬を行う費用を人数別に調査

家族葬を行う費用を人数別に調査

家族葬の参列者の人数に決まりはありません。

1人でも行えますし、50人以上が参列する家族葬もありますが、葬儀の基本料金に人数は関係ありません。

ただし、家族葬は人数によって傾向が異なるため、結果として費用に反映されるケースもあります。

家族葬を5人で行う費用

家族葬を5人で行った場合の費用相場は40~150万円です。

参列者が5人であっても、相場は家族葬全体と変わりません。

むしろ少人数の家族葬は費用が高額になるケースもあります。

なぜなら、身内のみで行う葬儀では、慣習やしきたりに縛られない無宗教葬(自由葬)が選びやすくなるからです。

  • 花が大好きだった故人を偲び、色とりどりの花で溢れた花葬
  • 楽器演奏が趣味だった故人の希望で、生演奏を行う音楽葬
  • 海に還りたいと願った故人のために、海洋葬(海洋散骨)

無宗教葬は、お坊さんを呼ばないのでお布施を用意する必要がありません。一見すると費用を安く抑えられそうに思えますが、実際には式の内容を故人や遺族が一から自由に決められるため、一般的な葬儀にはないプランの実施で費用が割高になりやすく、相場は80~150万円ほどになります。

なお、無宗教葬や自由葬を行う場合は、取り扱い件数の少ない葬儀社にお任せするのは避けてください。実績豊富で専門のスタッフがいる葬儀社のほうが、希望どおりの葬儀が行えます。

家族葬を20人で行う費用

家族葬を20人で行った場合の費用相場は、40~150万円です。

家族葬に参列する人数は20~30人が最も多く、平均値となりますが、費用の面においては人数の変動は相場にあまり影響がありません。

ただし、身内のみの少人数で行う家族葬に比べて、20~30人規模の家族葬では親族や友人が参列する割合が高くなります。

年配者は慣習を重んじるため、いくら家族葬であっても簡素化された葬儀は理解を得づらく、祭壇や棺などはオプションの追加が多くなり、結果的に費用相場の中央値である100万円前後に落ち着く傾向にあります。

家族葬の費用を実際に払ったブログ・Twitterを調査

家族葬の費用を実際に払ったブログ・Twitterを調査

家族葬の費用を参列者の人数だけで予測するのは難しいです。

家族葬を検討している場合は、インターネットなどで実際に家族葬を執り行った人のブログやTwitterから情報を得るのが良いでしょう。

合計で45万円だった

お通夜と告別式をとり行うのに必要な費用はすべて葬儀社がやってくれたので、葬儀社に支払いました。家族葬の基本プランは32万円でしたが、オプションを追加したので、トータルで45万円になりました。

引用:葬式体験談

家族葬の基本プランのみでも葬儀は行えます。

しかし、故人が喜ぶだろうと祭壇の花を生花にしたり、旅立ちに際して棺を豪華にしたいと思う遺族は多いのではないでしょうか。

こうした願いを叶えると、当然ながら基本プラン内では収まらず、オプションを追加することになります。

162万円かかった

私が行った家族葬の総費用は約162万円でした。

引用:生活の羅針盤

相場よりも家族葬の費用が高額になるのは、オプションの追加が多いのが理由です。

基本プランには含まれない費用には、以下のものがあります。

  • 斎場から火葬場までのマイクロバス代
  • 安置室使用料・ドライアイス使用料
  • 返礼品代・香典返し代
  • 会食代
    など

20人規模の参列者がいる葬儀では、火葬場に向かう場合にマイクロバスを運行させるのが一般的。ご遺体を病院から葬儀場、葬儀場から火葬場へ運ぶ搬送料は基本プランに含まれることが多いですが(最大50km以内など距離に制限がある)、マイクロバスの運行は別料金になるので注意してください。

また、亡くなられて数日で葬儀や火葬ができるとは限らず、火葬場の混雑や菩提寺の僧侶の都合などにより、一週間以上葬儀が執り行えないケースもあります。葬儀までの日数が長くなると、ご遺体を安置する場所にかかる料金やドライアイス代が延長で発生します。

なお、参照にさせていただいた方の場合は、家族葬の費用に僧侶へのお布施代(60万円)が含まれていました。総額からお布施代を差し引くと100万円ほどになるので、家族葬の平均的な金額と分かります。

香典なしで30万円くらい

自宅で葬儀を行う自宅葬には、以下のメリットがあります。

  • 会場使用料がかからない
  • 故人と身内で静かに故人を見送れる
  • 故人が可愛がっていたペットと一緒に見送りができる
  • しきたりやルールなど他人に配慮する必要がなく、自由に故人を見送れる
  • 時間を気にせず過ごせる

参照させていただいた方の場合は、宗教者を呼ばなかったのでお布施代も必要ありません。

自宅葬は自分で手配をして進められますが、葬儀社に依頼する場合は40~60万円が相場となります。

家族葬の費用の内訳

家族葬の費用の内訳

葬儀社のコマーシャルやホームページの案内を見て「家族葬〇〇万円」と記されていれば、その値段で全てできると思ってしまうでしょう。

しかし、葬儀を行ったら想定していたよりも高くなってしまった、という声はよく聞かれます。

こうした認識の違いが起こるのは、葬儀費用の内訳についてあまり知られていないのが理由と考えられます。

葬儀費用の内訳は葬儀代、飲食代、お布施代が3本柱。参列者が少なくても葬儀代やお布施にお金をかければ費用は高額になります。

葬儀代

葬儀代とは、葬儀そのものにかかる費用のこと。

具体的には、以下が該当します。

  • 葬儀会場の使用料金
  • 祭壇や棺、骨壺の費用
  • 遺影や位牌、仏衣などの準備
  • 寝台車や霊柩車の手配、搬送
  • 司会や葬儀社のスタッフ(人件費)
  • ご遺体の安置(ドライアイス代含む)
  • 火葬代行

これらは葬儀一式費用や葬儀本体費用などと呼ばれますが、見積り書や請求書の内訳に詳細が記入されていないケースがあります。

何にいくらかかるのか、必ず明確にしておきましょう。

なお、火葬の手続き及び支払いは遺族でも行えますが、葬儀社が代行するのが一般的です。

花飾り

白木祭壇を花で埋め尽くしたものを花祭壇、花祭壇の中でも生花を使ったものを生花祭壇といい、現在の葬儀では主流となる祭壇です。

祭壇を彩る花飾りは、「もうちょっと豪華に」「故人が好きだった花を入れてほしい」などの要望がオプションで追加されやすく、費用の変動が大きい部分になります。

少人数の家族葬に適した祭壇のサイズで、祭壇の両端と遺影の前に花を飾るシンプルなタイプの生花祭壇であれば費用は10万円ほど。祭壇全体を花で覆ったり、デザイン性の高い祭壇にするなら20~30万円ほどになるでしょう。

香典返し

家族葬は近親者の参列が中心となるため、香典の金額が高額になりやすいです。香典返しは香典の1/2相当を用意するのがマナー。おのずと金額は上がってしまいます。

なお、香典返しは香典をいただいた方にするお返しですが、返礼品は香典の有無に関わらず参列者に渡す品物で金額は1,000~2,000円が相場。香典を辞退した場合でも会葬返礼品は用意するので、負担する費用は大きくなります。

お布施

読経や戒名をつけていただいたお礼として、僧侶に渡すのがお布施です。

お布施の相場は地域や菩提寺などによって変わるため、一概にはいえませんが、20~50万円ほどと考えておくと良いでしょう。

金額が知りたい場合は、菩提寺に尋ねると教えてくれます。「お気持ちで」と言われたら、ほかの檀家さんはどのくらい用意しているか聞いてみると教えてくれることがあります。

なお、お布施が高くなるのは戒名に位があるからです。戒名の一般的な相場は以下のとおりとなるので、お布施が高いと感じたら参考にしてください。

戒名の位 相場
信士(しんじ)・信女(しんにょ) 10~50万円
居士(こじ)・大姉(だいし) 50~80万円
院信士・院信女 50~100万円
院居士・院大姉 100万円以上

飲食費

葬儀で行う会食 費用 概要
通夜振る舞い 1人当たり3,000~5,000円 僧侶や参列者への感謝の気持ちを伝えると同時に、故人を偲ぶ場を設ける意味があります。
精進落とし 1人当たり4,000~5,000円 葬儀や火葬の後に、遺族や親戚、僧侶を中心に行われる食事会です。葬儀が無事に終わった報告や感謝を伝える場になります。
仕出し弁当 1人当たり2,000~3,000円 会食は行わず、お弁当を持ち帰ってもらうのであれば費用はやや抑えられるでしょう。

僧侶が通夜振る舞いや精進落としを辞退した場合は、御膳料として5,000~10,000円程度、お車代として10,000円程度を包みます。

なお、通夜振る舞いや精進落とし以外にも、葬儀で行う飲食には以下のものがあります。

  • 通夜に斎場に宿泊した遺族や親族の、翌日の朝食
  • 火葬の待機中の食事や軽食火葬が終わるのを待つ間、火葬場の控室で食べる食事

家族葬で身内しかいない場合などには、各自で用意した料理を持ち込みで食べることも可能。費用を抑えたいときは検討してみましょう。

心付け

心付けとは、お世話になった人やこれからお世話になる人に渡すお金のこと。

葬儀で渡す心付けには、以下のものがあります。

  • 寝台車や霊柩車の運転手
  • 火葬場へ向かうマイクロバスの運転手
  • 火葬場のスタッフ
  • 世話役の人

葬儀の世話役には受付や会計係、駐車場の整理などがあります。会社関係者や近所の人などに依頼することが多く、心付けは葬儀の翌日または翌々日に渡すのが一般的。

なお、葬儀社や火葬場のスタッフへの心付けは無理強いしてはいけません。特に公営の場合は賄賂と見なされてしまうため、受け取れないところもあるからです。

家族葬の費用は誰が払う?

家族葬の費用は誰が払う?

家族葬に限らず、葬儀の支払いは喪主が行うのが一般的です。ただし、葬儀の費用は必ず喪主が払うと法律で決まっている訳ではありません。

故人の遺言があれば優先しますし、遺産から支払って相続税の申請時に差し引くこともできます。

故人の家庭の事情などにより喪主以外が支払うケースもあるので、誰が支払うかについては一概にはいえません。

家族葬の費用を安くする方法

家族葬の費用を安くする方法

葬儀を安く済ませて経済的な負担を軽くすることを「悪い」と感じる遺族は多いでしょう。しかし、高額な費用の捻出が、遺族の負担になってしまってはいけません。

やむを得ない事情で、お葬式にお金をかけられない場合もあります。

お葬式で何より大切なのは故人を弔う気持ちですから、負担を減らすためにも家族葬の費用を安くする方法を検討してみましょう。

公営の斎場を利用する

区分 運営 費用 利用範囲
公営 市町村などの行政 民営に比べて安い 地域住民の利用に限られることが多い
民営 葬儀社などの民間企業 公営に比べて高い 誰でも利用可能

斎場には2つあり、費用を抑えるなら公営がおすすめです。

火葬場が併設されている斎場であれば、斎場から火葬場への移動に費用や時間がかかりません。高齢者や小さなお子さんがいる場合は負担を軽減できます。

ただし、公営の斎場は数が少ないので希望する日に予約が取りにくく、民営のように24時間受け付けていないケースが多いです。また、葬儀の会場を貸し出すのみで、葬儀に関するサービスは行わないため、葬儀内容については別途葬儀社に依頼する必要がある点に注意してください。

葬儀社を生前に予約する

本人または家族が、生きているうちに自身の葬儀内容や費用について葬儀社と決めておくことを生前予約と言います。

生前予約は、本人が希望する葬儀を行える、葬儀費用を事前に把握できるといったメリット以外に、葬儀社が割引制度や特典を設けていることが多いため、葬儀を依頼したい葬儀社が決まっている場合は生前予約を利用するのが良いでしょう。

なお、生前予約によく似た言葉に生前契約があります。生前の葬儀の契約という意味でも使われますが、それよりも身寄りがない方などがサポートを受けるための契約の意味合いが強く、死後の事務処理を行う「死後事務委任契約」と、生前に認知能力の低下による各種手続きの代行や財産管理などを行う「生前事務委任契約」があります。

葬儀社を相見積もりする

葬儀の価格やプランの内容は葬儀社によって違うため、必ず複数の葬儀社から見積もりを取って比較してください。

相見積もりを行うと地域の適正価格が見えてくるだけではなく、悪徳業者を見分けやすくなります。

  • 安い料金を謳っているものの、必要なプランは全てオプション扱いになっている
  • ほかの葬儀社に比べて料金が高すぎる

こうした葬儀社とは契約しないことが、後悔しない家族葬を行うために欠かせません。

相見積もりは葬儀社に失礼になるのではと思う必要はないので、積極的に相見積もりを取りましょう。

葬儀社の会員になっておく

葬儀社では、それぞれ独自の会員制度を設けています。

例えば1万円の入会金を払って会員になると、葬儀費用を優待価格で利用や会員セット価格の提示、葬儀会場の使用料の割引などが受けられます。

会員入会は、本人が生きているときに葬儀の前に契約を行うことを前提としているので注意してください。

葬儀の規模を抑える

  • 参列者を少なくして葬儀会場を小さくする
  • 祭壇や供花はオプションを追加しない
  • 会食のグレードを下げる

葬儀に必要と思う最低限のプランで契約すれば費用を抑えられます。事前に斎場ホールを直接見学して、葬儀のイメージを持っておくのも良いかもしれません。

また、一般葬と同じ流れの葬儀に必要性を感じないのであれば、通夜のない1日葬や火葬のみを行う直葬を選ぶと費用は抑えられます。

会食をしない

通夜振る舞いや精進落としなどの会食は、必ずしなければならないものではありません。

通夜振る舞いや精進落としをしなければ、食事代や食事の配膳や片付けを行うスタッフの必要がなくなり、葬儀費用を抑えられます。

ただし、通夜振る舞いや精進落としをしない場合は、食事の代わりにお弁当を用意して参列者に配ります。そのため、葬儀の飲食代が0になることはありません。

飲食代を0にするには、通夜をしない一日葬を選択する方法もあります。通夜を行わないので通夜振る舞い自体がなくなり、会食だけではなくお弁当の用意も必要なくなります。

宗教者を呼ばない

菩提寺がない、宗教や宗派にこだわりがないなどの場合は、無宗教葬を検討してみましょう。

宗教者を呼ばないので、お布施を用意する必要がありません。

制度や補助金を活用する

支給対象 給付金の種類
国民健康保険または後期高齢者医療制度に加入 葬祭費
組合健保や協会けんぽなどの社会保険に加入 埋葬料・埋葬費

葬祭給付金制度では、加入している健康保険により、葬祭費や埋葬料(費)として給付金が支給されます。

また、故人が生活保護受給者、または遺族や喪主が生活保護受給者の場合は、生活保護法18条により葬祭扶助が受けられます。

家族葬のメリット

家族葬のメリット

家族葬はここ数年で一気に世の中に浸透しましたが、家族だけで行う葬儀という誤った認識を持っている人が多い現状もあります。

家族葬の参列者に定義はありません。ただし、参列の条件には故人や遺族の意向が反映されるため、基本的には故人の近しい人のみの参列となります。

身内を中心に少人数で行われる家族葬には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

もてなしや対応による気疲れが少ない

規模の大きい一般葬は参列者が多く、遺族は対応に追われます。初対面となる故人の関係者とも挨拶を行うため、気疲れしてしまうこともあるでしょう。

また、参列者が増えるに従って、葬儀を運営するスタッフやお手伝いの人の数も増え、お礼や気配りが求められる場面が多くなります。

家族葬であれば、参列しているのは少人数の上、気心が知れた人しかいません。精神的な負担が少なく、気を遣わずに葬儀を進行できます。

参列者が少ないので費用が安くなりやすい

家族葬は一般葬に比べて参列者が少ないですが、葬儀にかかる基本的なものについては、参列者の人数はあまり関係ありません。人数が少なくても祭壇や棺などをグレードアップすれば費用は高くなり、反対に人数が多くても葬儀一式が基本プラン内、会食はせずにお弁当の持ち帰りなどであれば費用は抑えられるからです。

とはいえ、少人数は会食や返礼品にかかる費用が大人数に比べて抑えられるため、同じプランを行うのであれば参列者が少ないほうが葬儀全体の費用は安くなります。

時間を短縮できる

一般葬に比べて、家族葬は葬儀の所要時間が短くなります。

参列者が少なく、身内や親族のみの参列であれば、以下の理由で時間短縮が可能になるからです。

  • 受付にかかる時間が短い
  • 通夜振る舞いを行わない場合がある
  • 葬儀で弔電や弔辞を読み上げない
  • 告別式の喪主の挨拶を省略することがある

なお、家族葬は一般葬よりも焼香の時間が短くなりますが、たとえ焼香の時間が短くなっても読経や法話などは一般葬と変わりなく行われるので安心してください。

葬儀形式を自由にしやすい

故人や家族に希望の葬儀の形があっても、遠方の親族や関係者が多く参列する一般葬では、従来の葬儀にこだわる人も多く、実現が厳しくなってしまうのは珍しくありません。

特に宗教者を呼ばない無宗教葬は、年配者や菩提寺との繋がりが深い地方の方にはまだまだ理解しがたい新しい葬儀の形です。強い反対を押し切って行っても、その後の関係に支障が出てしまえば後悔してしまうかもしれません。

しかし、家族葬は故人とごく近しい人のみが集まるため、故人の希望や意向を叶えやすいといえます。

家族葬のデメリット

家族葬のデメリット

家族葬の需要が高まりつつある昨今ですが、家族葬の良い部分だけを見て決めてしまうと後悔する可能性があります。

デメリットも踏まえた上で、故人や家族にとってベストな選択になるのか、しっかりと見極める必要があるでしょう。

参列者が減るので香典も減る

参列者の人数 飲食代や返礼品の費用 香典
多い 高くなる 多くなる
少ない 低くなる 少なくなる

同じプランの葬儀を行う場合、費用を抑えることを目的に家族葬を選んでも、一般葬より必ずしも安くなるとは限りません。

参列者が多い一般葬はそれだけ香典の数も増えるので、費用はかかっても香典でまかなえてしまうことがあります。

弔問対応が増える

葬儀に参列できなかった人が、葬儀後に「線香をあげさせてほしい」「お別れの挨拶がしたい」などの理由で自宅を訪れる弔問客が増える可能性は高いです。

葬儀であれば喪主以外の遺族や親族もいますが、自宅での対応は喪主のみとなる場合が多いため、負担に感じやすくなります。

故人の知人・友人に理解されない場合がある

家族葬に参列できなかった故人の知人や友人に、「自分も最後のお別れがしたかった」と残念に思われてしまう可能性は高いでしょう。

特に故人が生前親しくしていた人は、その思いを遺族にぶつけてしまうかもしれません。後のトラブルを避けるには、訃報の連絡のときに「故人の希望で身内のみで執り行った」旨を伝えておく必要があります。

家族葬の費用は10人で行うとしても幅が広い

家族葬の費用は10人で行うとしても幅が広い

家族葬を10人で行って費用を抑えたいのであれば、葬儀は基本プランで契約してオプションは極力控える、会食は行わずにお弁当を出し、戒名は位が一番下のものか無宗教葬にして読経や戒名を行わない方法が良いでしょう。

家族葬の形式や費用に限らず、葬儀全般の悩みや不安は、葬儀社へ電話相談してみるのもおすすめです。365日いつでも受け付けていますし、電話までは不要であれば無料の資料請求で必要な情報を揃えられるので安心です。

葬儀後の法要も含めて、気軽に相談してみましょう。